立ち上がろうとした際に左股関節に激痛がある症状でお困りの患者さまへの治療例
【主訴】
寝起きから立ち上がろうとした際に左股関節に激痛がある
負傷日は2年前で慢性腰痛あり。
半年に一回ギックリ腰を繰り返す。
【聴取】
安静時、左側臥位で寝ていると左股関節に痛みが出現。
痛みで目が覚め、仰向けで左股関節外転外旋位で痛みが緩和。
夜間時の痛み著明。
日中、座位によって浅く座ると痛みが軽減。深く座ると悪化。
リモートでの仕事が増えてから深く座ることが増えてきた。床に座ることが困難。
日常歩行により股関節疼痛緩和。
安静時、座位による痛み著名。
【検査】
腰部ROM
伸展(+)(+)屈曲(+)
回旋 (右)左側屈(右)
片足立ち(左)ファダフ(左)
ルドルフ(左)左股関節85°/125°
あぐら (左)
クラウステストにより
腹筋強度(−)上部繊維異常なし
腹筋持久(+)下部繊維機能低下
以下のことから腸腰筋の筋力低下により中殿筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋への協動筋負担から症状の疑いがありましたので、
羽田野式ハイボルト療法にて検査、施術を行いました。
【治療】
中殿筋・仙腸関節 p/10→5
腸腰筋 p/5→1
大腿筋膜張筋 p/1→0
左股関節 120°/125°(−)
あぐら、腰部伸展、ファダフ(−)
【指導】
左右中殿筋ボールコンプレッション
タオルによる座位指導
大股歩き・脚振りの方法
【今後】
下肢外転筋、筋緊張緩和と腸腰筋強化の目的で複合高周波を実施予定。
お問い合わせ:04-226-5277